一級建築士製図試験用語集

一級建築士設計製図試験について基礎知識とその用語を解説します。

空間構成とは

f:id:seizushiken:20190302175035j:plain


製図試験における空間構成とは何を求められるのでしょう。

建築設計のプロは常識的に行なっていることなので、言葉で説明しようとすると意外と難しいと思います。

 

◼︎まず内部空間構成

エントランスホールや廊下部分がまっすぐ通っていること、死角が少ないこと、それによる配置バランスがとられていることと読み替えてください。

まぁ新築でそんな建物もありませんけどね。

 

◼︎続いて外部空間構成

内部空間構成を主体的に考えると建物の外形が凹凸だらけになってしまう計画は意外と多いものです。建物の凹凸が多い方が雁行していて一見かっこいいんですが、計画的に狙った雁行ならともかく単にガタガタになっていたりしてませんか? 世の中にそういう下手な建物はあまりないんです。

また省エネやメンテから考えても余りオススメできる構成ではありませんよね。

また広場などの屋外施設との関係性やバランスもこの外部空間構成に含まれています。

 

◼︎両者のバランス

最終的な計画として、内部空間構成、外部空間構成のバランスが取れていること

と考えてもらえばよいかと思います。

 

そして共に利用者が使いやすいこと、そして管理者が管理しやすいこと、この視点に立って判断できる必要があります。